ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編第5巻感想

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こんにちは!オタク大学生紅葉です!

今回はタイトル通り「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編第5巻」の感想を書いていきます。

感想を一言でまとめると「歴代最高レベルの神巻!!」でした!

私の中では1年生時無人島試験の3巻、クラス内投票の10巻、学年末特別試験の11巻あたりが面白さでは上位でしたが、今回の2年生編5巻はそれらに並ぶ、あるいは上回る1巻でした!

ホントになぜここまで面白い作品を書けるのでしょうか・・・・衣笠先生が怖くなってきました(笑)

※この記事はよう実2年生編5巻のネタバレを多分に含んでおりますので未読の方はご注意ください。

また、ただ読了後の感想をつらつらと垂れ流すだけの記事なので、ガチ考察を求めている方は他の方の記事やYouTube動画などを見ることをお勧めします。

目次

あらすじ

おそらくこの記事を読まれる方の大半は既に読了済みだと思われるので、あらすじはざっくりと振り返っていきましょう。

1.夏休みが終わり、2学期が開始。早速文化祭についての概要が示され、各々で企画を考えて堀北に持っていく形に。佐藤、松下、みーちゃん、前園の4人が持っていたメイド喫茶の企画が有力候補となる。

2.続いて「満場一致特別試験」の実施が伝えられる。試験の概要は名前の通りで、全部で5つ出題される課題それぞれに対しての投票がクラス全体で満場一致となるまで投票を繰り返す、というもの。これは茶柱先生と星乃宮先生の間の確執の直接的な原因となった試験でもある。

3.とうとう綾小路と軽井沢の関係がオープンになる。愛里は大きなショックを受け、その愛里及び綾小路グループのメンバーたちの関係性を懸念した波瑠加が綾小路に接触する。

4.満場一致試験の実施日はなんと予告された日の翌日。綾小路はまず堀北と1対1で、その後軽井沢と平田との3人で軽い打ち合わせを行う。その裏では櫛田が4.5巻でホワイトルーム出身者であることが明らかになった八神との密談を行っていた。

5.満場一致特別試験当日。どのクラスも全5つの課題のうち4つ目の課題まではスラスラと進んでいくが、5つ目の課題に各クラスは紛糾する…….

5つの課題の概要は以下の通り

  1. 2年生末の学年末試験において対決するクラスを指定
  2. 修学旅行の希望する行き先を選択
  3. プライベートポイントと引き換えにプロテクトポイントを得るか否か(3つの選択肢あり)
  4. 2学期末の筆記試験において適用されるルールを選択(全て生徒側に不利益な内容)
  5. クラスメイトを1人退学する代わりにクラスポイントを得るか否か

6.満場一致特別試験が終了し、茶柱先生と綾小路の2人での会話に。茶柱先生は自身の過去を乗り越え、大きな成長を見せる。

試験開始までのあらすじへの感想

文化祭の開催は意外でしたね。次巻はほぼ体育祭で確定していることを考えると少なくとも2巻以上前からその開催を明かしているわけで、中々文化祭も盛り上がりそうで楽しみです。最初のイラストで若干顔を赤くして恥ずかしがってるみーちゃんと大人な雰囲気を漂わせている松下に不覚にも興奮してしまいましたハァハァ

綾小路との軽井沢の関係が明らかになり、ショックを受ける愛里と気遣う波瑠加、そして波瑠加がコロッケを食べているイラスト、全てがとても印象的でした。さらには一旦読み終わってからこの部分を読み返すと言葉にできない感情が溢れ出てきてヤバいです(語彙力)

平田&軽井沢との打ち合わせにて綾小路が出したパンか米しか食べられないの課題はほぉっとなりました。この課題が実際に出たら全クラス時間切れになってもおかしくないレベルなのではないでしょうか。簡単そうに見える満場一致試験が一筋縄ではいかないであろうことを示すには非常に効果的な例だと思います。上から目線になりますがこういう細かいところの上手さこそが人気作品たる所以なのかなぁと。

各クラスの満場一致試験の結果を見ていく:坂柳クラス

坂柳クラスはあっさりと終了してしまいました。最後の課題についてもクラスメイトを切るほどの状況ではないという坂柳の判断によって2回目の投票によって満場一致に(1回目の投票は満場一致にならないようにあらかじめ打ち合わせていた)

個人的には坂柳クラスが課題1の指定クラスにどこを選んだのかが気になります。綾小路と戦うために堀北クラスを選ぶか、龍園との契約?を意識しての龍園クラスか、あるいは1番やりやすいであろう一之瀬クラスか、どのクラスに狙いを定めたのかやや気になるところではあります。

各クラスの満場一致試験の結果を見ていく:一之瀬クラス

一之瀬クラスは…..とりあえず柴田姫野タッグがイライラでした。柴田はこれまで割と良い感じのキャラとして描かれてきましたが今回の巻でかなり評価を落としたように思います。(あくまでも読者視点での話ですが)

姫野は明らかに一之瀬クラスのテコ入れキャラとして登場したはずなのにまさかのクラス側という。神崎がムラムラしてる様子から始まって、これは姫野神崎側に付く流れクルー!?と思ったのですがいきなり喋りだして神崎に口撃を喰らわせるというね。姫野に関してはおそらく今後神崎サイドに付く日が来ると思われるので、その時を楽しみにしましょう。

神崎の孤軍奮闘はとてもアツかったです。特に

この特別試験で一歩前に進む勇気を持てないのなら、Aクラスには上がれない。それなら残された半分の学校生活を無意味に過ごすということだ。そんなことになるくらいなら俺は退学して次の道を模索する

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

このセリフは痺れました・・・神崎きゅんかっこいい・・・

高い能力がある人間だからこそ出てくる言葉であるように思います。少なくとも私はこんな言葉出てきません。

また、その後に

俺なりに、無理やりにでもこのクラスを変えようと思った。だが、どうやら俺にはその資格・・・いや実力はないようだ

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

というセリフがありました。このセリフに関しては方々で言われていますが今後の伏線だと思われます。

「俺には」変える資格、実力はないとは裏を返せば実力がある人間には可能であるということであり、綾小路が一之瀬クラスを変えることになる伏線なのではないか、ということですね。

この伏線と考察は巷で主流な綾小路一之瀬クラス移籍説をさらに補完するものになりました。(綾小路一之瀬クラス移籍説についてはYoutubeに詳しい動画をアップされている方がいらっしゃるのでそちらをご覧ください)

私は綾小路にはこのまま堀北クラスのメンバーとして卒業してほしいと考えていたので、この考察には若干否定的でした。しかしこれを見る限りやはり綾小路の一之瀬クラス移籍は結構ありそうですね。やや複雑な感情です……

各クラスの満場一致試験の結果を見ていく:龍園クラス

龍園クラスは独裁国家であるためにサッと終わるかと思いましたが意外と苦戦していました。前回の巻でイラストが出た時任が大活躍?していましたね。中々に尖ってはいますが面白いキャラでした。クラス内での地位が気になるキャラですね。龍園と取り巻きグループの次点に来る立ち位置なのか、あるいはただの一匹狼のイキり野郎なのか、クラス内でも味方になる人間が一定数いるなら多少は龍園を脅かすことのできる存在になりそうですがどうなんでしょうか。

また葛城がしっかりと龍園クラスの参謀的な存在として機能しているのが嬉しかったです。坂柳クラスでぼっちになって龍園に散々に煽られる葛城は見ていてつらかったですが、今回の試験のようにしっかりと活躍して、かつ

退学者が出なかったことに対して安堵する生徒たちを見て、葛城は確信する。

このクラスこそが、坂柳を破りAクラスになるポテンシャルを秘めていると。

そしてこのクラスとともにその道を目指したいと願う自分の気持ちを。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

このように移籍して間もないですが、しっかりと現在自分している所属クラスのことを考えた思考が出てくるあたりがやっぱりいい奴なんですよね。仲間思いで実直。そして全体的な能力も高くリーダーシップを執ることもできる。高度育成高等学校のような特殊な学校でなくともクラスに1人は欲しい人材でしょう。

ただ最後に私イチ押しのひよりが葛城に微笑んだのは羨ましすぎて嫉妬が止まりません。ただでさえこの巻ではひよりの挿絵が無かったのでやきもきしていたのに葛城だけがその笑顔を目撃しているとはガチで許さん許さん許さん(笑)

各クラスの満場一致試験の結果を見ていく:堀北クラス

ここですよ!このクラスが一番凄かった!読み終わった後手が震えました(笑)

軽く結果を見ていくと、課題1の対決クラスの指名は一之瀬クラス、課題2の修学旅行の行き先の希望は北海道、課題3はプロテクトポイントを堀北に付与し、その代わり半年間クラスに入るプライベートポイントは半分に、課題4はペナルティの増加と、他クラスと同様にここまではポンポンと進んだ。

そして問題の課題5ではクラスの大半が反対(退学者を出さない)に投票していたものの、高円寺と他不明な一人が賛成に投票し、37対2の状況に。高円寺は堀北からの譲歩を引き出して契約を結び、高円寺は早々に反対へと移る。だが不明な賛成の一票が動くことは無く最後は綾小路が動いて賛成に持っていき、不明な賛成票を投じていた櫛田との一騎打ちになる。綾小路が勝利し櫛田の退学が決定的になったかと思われたが、堀北が櫛田の退学に反対し、その意思を汲み取った綾小路が愛里を退学候補として挙げ、退学まで追い込んだ。

全体の流れはこんな感じでした。まず1つ目から4つ目の課題についての感想から書いていきます。

2つ目の修学旅行の希望行き先を巡るじゃんけんはクスっと笑えるところでした。啓誠はこういうところで天然というかナチュラルにボケをかましてくるのが良いですよねぇ。

そして問題の課題5ですが、高円寺は相変わらずですね。取れるところで必ずお金を要求してくると。

そして綾小路の巧みな話術で退学まで持っていった後半部分はとても衝撃的でした。本気を出すと一気に場を支配し自分の思い通りに話を進めていくことができるのはホワイトルーム教育の賜物なのだと思いますが、これだけの話術を持っていながら日常生活においては言ってしまえばコミュ障的なキャラであるのは何とも皮肉な話ですね。(まあ教育を受けたからといって綾小路が八神のようなコミュ力を獲得できるのかとなれば微妙にも思えますが)

櫛田との本格的なバトルがあることは最初のイラストの時点で分かっていましたが、実際に読むと凄まじかったですね。議論内での駆け引きや、実際に持っていた情報を口にした時など、まさに手に汗握る攻防戦といった感じで大興奮でした。くどくならないレベルで地の文での説明がしっかりとあったのでどういう駆け引きをしていたのか理解しやすかったのも地味ですが良いポイント。

今櫛田は、おまえの難敵として立ち塞がることを選んだ。

それなら、戦うしかない。この相手を倒す役目はオレが担う。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

そう、それでいい。おまえが溜めに溜めてきた真実とストレスを吐き出せ。

そうすることで誰もがおまえの捻じれに驚き、畏怖するだろう。

その時初めて同情の余地が消え、満場一致が完成する。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

今回の巻では綾小路のセリフがどれもカッコよさ大爆発していましたががその中でも特にこの2つのセリフはゾクゾク来ました。おそらく男性で読まれた方は全男子の中に生まれつき備わっている中二病が発動してしまったのではないでしょうか。こんなん出たらまーた綾小路がこのラノの男性キャラランキングで1位取っちゃうよ……

波瑠加&愛里の一幕はもうホントに言葉で言い表せられないです。読んだ人は皆堀北クラスの様子が頭の中で鮮明にイメージできたのではないでしょうか?それほどまでにリアルで鬼気迫る文章でした。

波瑠加が退学候補へと立候補した後、言わなくてもいいのに波瑠加の退学に賛成したと言った啓誠の真面目さも、波瑠加を退学にできないと苦しむ明人も、綾小路の考えを汲み取って自ら退学に立候補した愛里も、読者が知っている全員の性格や考えがありありとそれぞれの行動に表れていて、そしてこれまでの綾小路グループでの生活を思い返せばあまりにも辛い一幕でした。

愛里の退学が確定した後、特別試験の監視役の人が特別試験の終了を促すことを忘れ、言葉に詰まっていましたが、この部分もミソでしたね。おそらくこれまで堀北クラスとは全く関りはなく、何一つ思い入れもないであろう監視役の人が言葉を失う程の壮絶な一部始終だったということでしょう。こういう間接的に状況を説明する書き方とても好きです。

あとこれは本編と直接の関係はないですが、堀北が櫛田を退学にさせないと主張した時

チリチリと頭の中が熱を帯びる。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

という文がありましたが、これとよく似た表現をどこかで見た記憶があるんですが、どの巻だったのか覚えていないんですよね。分かる方がいらっしゃればコメントしていただけると幸いです。

そして特別試験が終了し、綾小路と茶柱先生が2人きりで話す場面になりましたが、ここでようやく茶柱先生と星乃宮先生との間にある確執の原因となった当時の満場一致特別試験の全体像が明かされました

その中身については特にコメントすることは無いのですが、正直私的には茶柱先生が制服を着て青春してるのがどうにも想像できません……高校で止まっていた年齢が一気に今の年齢に追いついたとありましたが、私の中で茶柱先生は大人の状態で生まれてずっとそのままなんじゃないかみたいな気がしてるのでこの部分はどうにも実感が湧きませんでした(笑)

そして最後に綾小路が愛里を退学させようとした理由を語りましたが、いやはやエグかったですね。

確かにそんな感じのこと考えてるんだろうなとは思ってましたけど実際に文字に起こされるとあまりに冷酷すぎて言葉を失っちゃいます…綾小路はレベルの高い退学ラインを超える冷酷っぷりをオールウェイズで出してくれますねー?(語彙力喪失)

まとめ

今回の巻の1番のポイントは「実力至上主義」がしっかりと示されたことだと思います。

綾小路に明確な好意を寄せていて、ヒロインの1人であった佐倉ですら今回バッサリと切られました。これはメタ的な視点に立ってみるとたとえ重要人物であろうとヒロインであろうと能力やその場の状況によっては容赦なく退学にするぞという衣笠先生からの強いメッセージであるように感じました。

ここで私が気になるのは他のヒロインたちのこれからです。現状ヒロインと呼べるキャラは坂柳、一之瀬、堀北、ひより、軽井沢、佐藤、天沢、七瀬あたりでしょうか。もし仮に今後もヒロインが退学になるような展開になるとすれば、物語上の重要度及びドラマ的にひよりが退学になりそうなんですよね・・・

坂柳、一之瀬、堀北の3人はそれぞれクラスのリーダーであり、七瀬と天沢についても1年生の中での重要なキャラであるので退学することはまずないでしょうし、軽井沢に関しても綾小路の彼女であり、クラス内での地位も高いので退学になる可能性は低いです。佐藤はありそうですが正直佐藤では退学になるとしても物語的にあまり盛り上がらなさそうなので無いんじゃないかなーと思ってます。

そうなると残ってるのはひよりだけなんですよね。話的にも南雲の綾小路つぶしに絡めた無茶な策略によってひよりが犠牲になり、それに怒った龍園が綾小路とともに南雲を潰すとかの展開になれば激アツじゃないですか。(綾小路と龍園のタッグではオーバーキルが過ぎる気もしますが)

一度悪い想定をしてしまうとそれについてのさらに悪いビジョンが溢れ出てくるのが人間のツライとこですよね。今私には退学が決まり、目に涙を浮かべながら綾小路に手を振っているひよりのイラストがありありと頭の中に浮かんでます。そんなんなったら泣いちゃうよ……

最後に妄想が入ってしまいましたが感想は以上です。こういった感想記事を書くのは初めてだったので読みづらい部分ばかりだったかと思いますがここまで読んでくださってありがとうございました!

このブログではライトノベルや漫画、ゲーム、パソコンなどのいわゆる「オタク」的な趣味についてオタク大学生のブログ主が適当に感想などを垂れ流す記事を書いております。よければ他の記事もご覧ください!

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