エモ!エモエモ!エッッッッモ!!!!!!!
ふう。あまりにチラムネ6.5巻がエモ過ぎてエモンガになってしまってました。
ということでみなさんこんにちは!オタク大学生紅葉です!
今回は2021年8月以来の待望の新刊である「千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻」読了しましたので感想を書いていきます。
前回の6巻で話に一区切りがついたので今回は長篇集とのこと。
長篇集とは何ぞやって感じですがとりあえず「長」が付いているだけあって463ページとボリュームたっぷりでした。
※この記事は千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻のネタバレを多分に含んでおりますので未読の方はご注意ください!
あらすじ
ばいばい、恋した一度きりの夏。
「ばいばいみんな、また二学期にな」
の思いが花火のように夜空を染めた夏。
少女たちは、再び手を伸ばす。
心の奥に沈む、大切な月を掬えるようにと。
熱く駆けぬけた季節を終わらせ、もう一度歩き出せるようにと。
終わりはきっと、なにかの始まりだから。
短夜を彩る珠玉の「長篇」集。
――だから、ばいばい、人生で一度きりの夏。
千歳くんはラムネ瓶のなか
あらすじは上記の通り。
章ごとの内容を大まかにまとめると、
1章:夕湖&悠月&なずな回。3人で金沢に旅行へ
2章:明日姉回。明日姉が朔と地元の出版社を訪問
3章:優空回。朔と優空のデートと朔が優空の父と対面
4章:陽回。ライバルの東堂、顧問の美咲先生、藤志高校OGとのバスケ対決。
以上の通りですね。
基本的には各章のメインキャラの視点で話が進んでいきます。
1章:夕湖悠月なずなで金沢旅行
上のイラストエモ過ぎませんかね…….和のテイスト大好きな自分としてはあまりに好みぶっ刺さりでヤバいですぅぅぅぅぅぅ
そして読んでみるとなずなちゃんがあまりに良い子過ぎて驚きました。
2巻の時はツンデレ属性持ちのギャルくらいのイメージしか持っていませんでしたが、今巻でそのイメージは180度変わりましたね。
ツンデレ属性を持ってはいるものの誰よりも素直な子なんだというのが文章からひしひしと伝わってきました。
なずなはなんというか、自然体なんだ。
自分のポジティブな感情もネガティブな感情も、友達や男の子に対する想いも、変に足し引きせずそのまま受け入れている感じ。
だからこっちも必要以上に気取ったり謙遜したりせず、等身大の自分でいられる。
千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻より
なるほど~って感じですね。
そしてこの後なずなが夕湖の告白に対して涙を流しますがアレはグッと来ました…..
無責任に焚きつけちゃったなって。
『好きって言えないさよならより、好きって言えたさよならのほうがまだよくない?』とかさ。
だから、その、私のせいで・・・・
千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻より
なんですかぁこの素直でかわいい子は結婚してくれぇぇ
まじめな話私は3巻が一番好きなのでこれまで明日姉推しだったのですがこれを見て一気になずなちゃんが上がってきましたヤバスギィ
いやー本当にいい子ですねぇ
常に自然で誰に対しても基本的にフラットであるからこそ、ここで夕湖に対して涙を流すというのは彼女の本質が友達を大切にする人間であるということであり、彼女の純粋さ優しさを表していると感じました。
その後の悠月となずなちゃんの2ショットのイラストも最高でした・・・
私は夜中に読んでいましたがあのイラストを見た瞬間叫びそうになって慌てて枕に顔をうずめて枕に「かわいすぎるやろーーーーーー!!!!!」って叫びました笑
この章はあまりに語りたいことが多すぎるのでここでセーブしておきます…..
あと福井人の思考の表現と金沢の描写がリアルすぎてビビります…..さすが地元。
2章:明日姉の挑戦
明日姉来ましたねぇ!!!!!
ここ最近の巻では若干空気気味だったので今巻でしっかりと出番があって嬉しいです。
内容は明日姉が福井を地域情報誌を出版している出版社に会社見学に行くというもの。
この見学は明日姉のお父さんが持ってきた話でしたが明日姉のお父さんの相変わらずの明日姉の溺愛っぷりが読んでてほんわかしましたねぇ。
かぐや様の25巻でもツンデレが溢れていましたがまさかこっちでもツンデレ分を補充できるとは・・・
かぐや様は告らせたい25巻の感想記事は以下のリンクからよければご覧ください(宣伝)
明日姉回の感想は登場人物が皆良い人過ぎる、これに尽きます。
編集長は明日姉のために厳しい言葉を投げかけたんだろうし、打ちのめされた明日姉が嫌がるであろうことは分かりつつも自分の経験談を伝えた平山さんもどちらもとても良い人ですねぇ。
そして本屋の鈴木さん。
平山さんと鈴木さんはどちらも明日姉と同じような経験をした人たちであり、将来明日姉がこうなりたいという理想の一つの形でもあります。
このようにメインの視点である明日姉の心情や現状を代弁するキャラがいることで間接的に明日姉の想いを理解しやすくなりましたし、明日姉の将来像を見ることもできました。
3章:優空のデート
前回でバリバリに見どころがあった優空は今回も甘々ストーリーが展開されていましたね。
というかお母さんポジだった優空がしっかり恋愛しているのをみると父性に目覚めてくるような・・・
父といえば優空のお父さんがしっかりと登場しました。
ここの朔の対応はビビりますよねぇ・・・コヤツ本当に17歳ですか?
たぶん私将来誰かと結婚するということになって相手の親に挨拶に行くとなってもこんなにすらすらと喋れないっすよ…..
お父さん的には優空にこれまで負担をかけていたと分かってから優空のことを相当心配していたはずで、特に地味な子だった優空がどんどん垢抜けていってしかも男の家に通い妻をしているとなれば猶更です。
そんな中とうとう本人が現れて、しかも見た目は超絶イケメンでチャラそうなやつとくればそりゃあ緊張しますよね・・・父性に目覚めた僕でも緊張しましたから(?)
そして喋ってみるとまさかのとても真面目な人間だったとなればそりゃあ驚くはずです。
できれば、この子を傷つけないであげてください。
私のせいで、もう充分すぎるほどに傷つけてしまったので。
千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻より
このセリフは潜在的にずーっと持っていた朔への警戒心と、実際に会ってみて意外にも好青年だった朔に対して漏れてしまった優空を思う本音、この2つの感情がない交ぜになったセリフでしょう。
こういった絶妙な感情の機微を感じられるのがチラムネの好きなところです。
初対面の男に対して本音が出てしまうほど優空を愛しているお父さんも、わずかな話の中でお父さんを納得させるだけの考えを伝えた朔も、どちらも最高です。
4章:陽のバスケ対決
陽回は相変わらずのスポ根でした。
そして今回美咲先生のイラストでましたがこれはたぶん初ですよね?とりあえず美人過ぎませんか?
これだけ美人でやや性格キツめで先生やってて生徒に自分の結婚の話したり結婚ネタをイジられたりしてるとは・・・何ガイルの誰塚せんせ・・・おっと誰か来ましたね
東堂ちゃんと先輩3人はホントにスポーツ女子!って感じの真っすぐな人たちでした。
陽回については特に語るところは無いですね・・・無念
ただあの掛け声だけは小説であっても共感性羞恥がすんごいので私は読み飛ばしてしまいます…..
最後に
それぞれのヒロインに焦点を当てた長篇集でしたがとても良かったです。
6巻まででヒロイン全員の掘り下げが終わり夕湖を中心とした恋愛模様が一段落ついたので、改めてそれぞれのヒロインが朔に対して向ける思いを整理した1巻でした。
まず各章のタイトルがエモ過ぎる・・・・・
1章:八月の夜に結んだ十年前のゆびきりげんまん
2章:やがて涙で咲かす花
3章:彼女と彼の椅子
4章:かかげた両手に花束を
千歳くんはラムネ瓶のなか6.5巻より
以下に私がこのタイトルの意味を深読みしたのを羅列してみました。正直どれも考え過ぎだとは思いますがよければ読んでみてください。
まず1章は「十年前」であることがポイント。十年後に3人が集まって金沢旅行の日を思い出す瞬間があるというのが確定しているわけです。
それこそこの1章自体が十年後に集まった3人の回想であると考えることもできます(この十年後回書いてくださいお願いします神様仏様裕夢様~)
続いて2章も「やがて」になっているのがミソ。いつか明日姉が今回の涙を糧に編集者として成功する未来を間接的に表していると。
3章は「彼女と彼」なのがエモい。たいていは「彼と彼女」と書くと思いますが、「彼女」から書くことでこれは優空の話でありかつ「この椅子は自分と朔の椅子である」という認識を持っていることを表している(のではないでしょうか)
朔は「優空の椅子だ」と言っていますが優空にとってはそうではなく、使うのは優空であっても中に朔の存在が詰まった椅子であるということ(私の表現力が足りない・・・)
4章は陽が初めてツーハンドでのスリーを決めたということで、ツーハンドでシュートを打つということは両手を上げている、つまりは「かかげている」わけであり、花束を陽にとっての想いを伝える手段であるバスケットボールに見立てているのではないか(考え過ぎかな・・・)
どの章もよかったのですが最後に一つだけ不満を言うなら男子組についての回も作ってほしかった…!!!
特に海人は夕湖絡みで色々登場していましたし、悠月に対して好意を持っている和希の恋を掘り下げる部分も作ってほしかったっ!!!
まあ次巻以降ではおそらく2学期に入ってまた男子連中の出番もあると思うのでそちらに期待ですね。
今更ですが裕夢先生この作品がデビュー作っていまだに信じられませんね・・・
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