こんにちは!オタク大学生紅葉です!
皆さんマリオカート8DX(以降8DX)はやっていますか?
半年に一回コースが追加されその度に話題になるので、最近始めた、あるいは今からやってみたいという方もいらっしゃると思います。
そんなマリオカートに日の丸を背負って戦っている戦士たちがいることはご存知でしょうか?
今回は8DXの日本代表の概要、どうやって日本代表に入るかなどをざっくりと解説したいと思います。
一応筆者の私は2018年頃からこのマリオカートガチ界隈は追っているので、それなりに正しい情報だとは思いますが、一部間違っている箇所があるかもしれませんのでご了承下さい。
↑の動画はつい先日行われた日本代表対海外代表エキシビションマッチの、くさあんさんの配信アーカイブです。
日本代表が生まれた経緯
ここではマリオカートにおいて日本代表なるものが生まれるに至った経緯について、次のように順を追って解説します。
- 任天堂が開催する公式の大会
- マリオカートにおける非公式大会について
- 非公式の世界大会について
任天堂が開催する公式の大会について
任天堂の人気ゲームの多くは公式大会が開催されています。
例えば次のような大会があります。
- スマブラの「スマッシュボール杯」
- スプラトゥーンの「スプラトゥーン甲子園」
- ポケモンの「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」
これ以外にも公式の世界大会などもあり、任天堂が全面にバトル大会を推進しています。
それに対してマリオカートは昔からそれほど任天堂公式による大会は多くありませんでした。
基本はタイムアタックのタイムを競う大会で、Wii時代にミニゲーム的な小規模オンライン大会が開催されていたくらいです。
任天堂がマリオカートで公式大会をあまり開催しなかった理由としては次のようなものが考えられます。
- レースゲームであること(完全PvPであるスマブラやスプラ、知名度のあるポケモンと比べてインパクトに欠ける?)
- アイテムという運要素が存在し、その影響が大きいこと
- 任天堂も対戦ゲームではなく誰でも楽しめるカジュアルなゲームとして売り出したかった?
最近こそ8DXで「オンラインチャレンジ」という公式大会が開催されたものの、それも8DX発売から5年後のことでした。
Switchで断トツの売上本数を叩き出しているタイトルにしてはあまりに遅いと言えるでしょう。
マリオカートにおける非公式大会について
公式な大会がほぼ無いという経緯もあって、マリオカート界隈では非公式大会がとても発展しています。
8DXでは発売から6年経った現在でも、ほぼ2週間に1回は1000人以上が参加する大きな大会が開催されており、また小規模な大会であれば週1回は必ず開催されています。
初心者でも参加できる小さな大会から、ガチ勢たちが覇を競う大規模な大会まで、あらゆるニーズが非公式大会で満たされている状態です。
この傾向はマリオカートWiiの頃から続いており、マリオカートWii、7、8、8DXに渡って連綿と続いています。
現在のトッププレイヤーの中にはWii時代(つまり10年以上前)から非公式大会の最前線で戦っていた人もいるくらいです。
この非公式大会は有志によって開催、運営がなされており、特に参加費や賞金などは設定されていません。
開催元などは話すと長くなるので割愛しますが、とりあえずマリオカートにおいては非公式大会が中心であることはお分かり頂けたかと思います。
非公式の世界大会について
前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ日本代表について触れていきます。
こうした非公式大会の発展に伴って、非公式で世界大会が開催されるに至りました。
その名称は「Mario Kart World Cup」、マリオカート版のワールドカップです。
開催・運営はMario Kart Centralという有志の組織が行っており、公式サイトを見れば分かりますが海外の方によって作られた組織です。(前述の非公式大会の多くはこのMario Kart Centralによって開催されています)
実は結構規模が大きく、2021年のワールドカップでは34の国・地域が参加していました。
その中には日本も含まれており、日本のトッププレイヤーたちが日本代表として激闘を繰り広げていました。
このように様々な非公式の大会が開催される中で、国別対抗戦の様相を呈したワールドカップが開催され、それに参加しているのがマリオカートにおける日本代表というわけです。
日本代表の選抜方法
では日本代表はどのようにして選ばれているのか解説していきます。
その前に覚えておいて欲しいのが、8DXの日本代表では2018年からずっと「くさあん」という方がキャプテンを務めています。(くさあんさんのTwitterとYouTube)
圧倒的な実力と統率力、真面目さなどから不動のキャプテンとして君臨しており、基本的にはこの方が選抜方法などを決定し、メンバー発表なども行っています。
そして肝心の選抜方法ですが、2021年以前と2022、2023年では選抜方法が異なっています。
2021年より前は選抜戦というものを行い、その結果によって代表メンバーが決まっていました。
選抜戦について大まかにまとめると次のようになります。
- 代表入り間違いない超トッププレイヤーが「推薦メンバー」として予め代表に内定
- 推薦メンバーとは別に、大会実績などの条件を満たしたプレイヤーが選抜戦に応募
- 推薦メンバーと応募したメンバー全員で模擬戦を行う
- 模擬戦の結果を元に全員が投票を行い、得票数上位のプレイヤーが「選抜メンバー」として代表入り
詳しい流れや応募条件についてはくさあんさんのブログ内の選抜戦のページを見てください。
また、下記のくさあんさんの動画で2021年の日本代表の選抜方法について語られているので、こちらも合わせて見てみると良いでしょう。
ただ2022年以降は選抜戦が行われなくなりました。
なぜ行われなくなったのか明言はされていない(はず)ので詳細は不明です。
現在の代表メンバー決定方法についても明言はされておらず、どうやら大会の実績やラウンジのレートで上位にいる人は一通り声がかかるらしいです。
その中で日本代表への参加を希望する人はとりあえず日本代表のDiscordサーバーに招待され、試合に出るかどうかはまたそこで決めるといった形になっている模様。
ちなみにラウンジというのはガチ勢向けのレーティングシステムのことで、説明はこれまたくさあんさんのブログのラウンジについての記事を御覧ください。
ガチ界隈に詳しくない方はたぶん全てが何のこっちゃという感じでしょう。
いわゆるトッププレイヤーの方の配信や過去のアーカイブなどを視聴すると段々分かってくるかと思います。
過去のアーカイブや主要プレイヤー等についてはマリオカート8DXまとめwikiというサイトで各大会や有名プレイヤーについてまとめられているので、こちらのサイトもチェックしてみて下さい。
日本代表になるためには何をすれば良いか
これまでの記事を読んで「僕も日本代表になりたい!」と思われた方もいるかと思います。
そこでここからは日本代表になりたいと考えるあなたに対して、以下の順で日本代表になるための指針などを語っていこうと思います。
- 新規で日本代表になるのはかなり難しいという現実
- 日本代表になるための最低限のライン
- そのラインに到達するのに必要なプレイ時間、練習方法など
私自身マリオカートはそこそこガチでやっていたので(ラウンジプラチナくらいですが)、多少参考になると思います。
今から日本代表になるのが難しい理由
出鼻を挫くようですが、今から新規で日本代表になるのは相当厳しいと言わざるをえないのが現実です。
かくいう私も以前は日本代表になりたいと願ってマリオカートに精進してきましたが、その想いが実ることなく今では燃え尽きている状態です。
なぜ新規で日本代表になるのが難しいのか、それは単純に必要な時間があまりに膨大であるという一点に尽きます。
他のゲームでもそうだと思いますが、基本的に各ゲームで最上位を張っているような人たちは凄まじい時間と熱量をそのゲームに投じています。
マリオカート界隈でも無論同じで、現在のトッププレイヤーなら最低でもプレイ時間が5000時間を超える人がほとんどでしょう。
さらには前作のマリオカート8からプレイしている人も多く、8と8DXのプレイ時間を合わせると10000時間を超えるような人もゴロゴロいます。
司法試験に合格するために必要な勉強時間は5000時間以上と言われているため、トップ層の人は司法試験に合格できるくらいの時間をマリオカートに費やしているのです。
そのレベルに今から割って入るのがどれほど厳しいか・・・・という話です。
これだけでも一筋縄ではいかないのが分かるかと思います。
日本代表に選ばれる可能性のある最低限のラインについて考える
では実際どのくらいのレベルまで上達すれば日本代表に招集されるのか。
先程述べたようにここ2年は大会で良い結果を残している人、ラウンジで上位にいる人は声がかかるとのことなので、現実的なラインを考えてみると次の2つくらいが妥当でしょうか。
- 大規模大会で優勝、あるいはコンスタントに決勝に進出
- ラウンジでMasterランクに到達
大会実績を目標とするならまずは大規模大会で優勝、特に個人杯で優勝できるとベストです。
個人杯の優勝者はオンリーワンなので否が応でも目に留まります。
また頻繁に決勝に進めるようになると知名度が上がってきます。
ただ1回や2回とかだとどうしても他の有名プレイヤーの影に隠れてしまうので、短い期間で複数回決勝に行くことを目標にするのが良いでしょう。(かなり難しいですが)
ラウンジのMasterランクというのはいわゆる実力レートのトップランカーということです。
スマブラのVIP(魔境)、スプラ3のXP3000、ポケモンランクマのランク2桁レベルくらいだと思ってください。
このMasterランクに一度でも到達できれば日本代表参加への声が掛かる可能性は高いです。
それくらいにプレミア感のあるステータス、それがラウンジMasterです。
必要なプレイ時間、練習方法など
次に先程挙げたようなレベルに到達するためには実際どのくらいやり込む必要があるのか、そしてどのように練習すれば良いかなどを解説します。
まずはあくまで目安としてのプレイ時間等の水準は次の通りだと私は考えています。
- プレイ時間3000時間以上
- ラウンジRuby程度
- タイムアタックで全コース2落ち以内
- チーム杯で上位に入るチームに所属
上記の水準は「大会の実績で日本代表に呼ばれること」を目指す人向けだと思って下さい。
というのもラウンジMasterに今から始めて到達するのはそれこそ人生を賭けるレベルでやり込む必要があるので現実的ではないからです。
プレイ時間は3000時間以上と書いていますが、これはあくまで「最低限これくらいは無いと話にならない」程度のレベルと考えて下さい。
前述の通りトッププレイヤーでは5000時間は超えていて当たり前の世界なので、その中に割って入るには3000時間では到底不足しています。
3000時間と書いた理由は3000時間程度やり込むと、「センスがあれば」その下に示した3つの水準を満たせるようになる「かも」しれないからです。
そして
- ラウンジRuby程度
- タイムアタックで全コース2落ち以内
- チーム杯で上位に入るチームに所属
これらの水準を満たしているくらいになると、「運が良ければ」大会で決勝に進出、あるいは優勝が見えてきます。
先程から「センスがあれば」「かも」「運が良ければ」と曖昧に書いてますが、これらは濁しているわけではなく本当に全てが可能性の話だからです。
現実では5000時間以上プレイしてラウンジも上位帯に居続けてタイムアタックもランカーレベルのコースが複数あって強いチームに所属していても中々日の目を見ることのできていない人は多くいます。
その中で自分一人が抜け出すのにはどうしても運が必要です。
強いて言うなら、チャンスが巡ってきたときに緊張して実力が出し切れないことがないように、自分の力でそのチャンスを手繰り寄せられるメンタルは獲得できる能力なので鍛えておくと良いと思います。
対戦の練習・上達方法のすゝめ
そして肝心の練習方法ですが、以下の順を意識してもらえればと思います。
- 野良(せかいのだれとでも対戦)でレート20000~30000くらいまで上げる
- ラウンジに挑戦、レートを上げる
- ある程度ラウンジのレートが上がった段階で、その時点で自分が入団可能な中でレベルの高いチームに入る
- 2, 3を繰り返す
最初からラウンジに挑戦したい気持ちがあるかもしれませんが、まずは野良でしっかりと鍛えてから入る方が良いと思います。
単純に実力的なものもありますし、それなりの実力があるとラウンジの低レート帯では無双できると思うので、モチベアップにも繋がります。
そしてラウンジを繰り返して実力を付け、なるべくレベルの高いチームに入りましょう。
6人対6人での対戦を行う「交流戦」や、大会に出場するために作られるグループのこと
チームの探し方はTwitterで「#mkmgチームメンバー募集」などと検索するとたくさんメンバー募集をしているチームを見付けられます。
その中で入団条件などの基準が高いチームを探して入団申請を出してみましょう。
入団できたなら、そのチームで交流戦に参加しつつ、ラウンジや大会に一緒に出てくれる人を探します。
これを繰り返していくことで、ラウンジのレートを上げつつより強い人と知り合いになることができるでしょう。
強い人と仲良くなることでその人と大会に出たときに良い結果を残せる可能性が高まります。
大会の形式は以下の5つがあります。
- 1人で出場する「個人杯」
- 2人一チームで出場する「タッグ杯」
- 3人一チームで出場する「トリプルス杯」
- 4人一チームで出場する「フォーマンセル杯」
- 前述のチーム6人で出場する「チーム杯」
もし一人なら個人杯しか出ることができませんが、チームに入って知り合いが増えるとより多くの大会に参加できるようになります。
強いチームに入ると、当然一緒に大会に出場する味方も強くなるので、上位進出しやすくなるというわけ。
コンスタントに大会に出場し、運の良い時期が続いて短期間で複数回決勝に進めたならあなたの日本代表への道が開けるかもしれません・・・!
タイムアタックについて
最後にタイムアタックについて補足しておきます。
日本代表で求められるのはアイテムのあるレース戦での実力なので、タイムアタックの速さは必須ではありません。
ですがタイムアタックをやり込むことでより自分の実力アップに繋がるので必ず取り組みましょう。
ガチ勢の間でのタイムアタックはキノコの無い状況を想定した「ノーアイテムタイムアタック」、通称NITAが主流です。
このNITAで世界一の記録から概ね2秒以内(これを2落ちと言います)を目指しましょう。
2落ち以内のコースが増えると上位帯でも十分に通用すると思います。
NITAでの走り方や目標タイムなどはマリオカート究極攻略チャンネルというYouTubeチャンネルを参考にすると良いです。
タイムアタックの最上位勢による圧倒的に丁寧かつ分かりやすい解説が魅力で、対戦上位勢の多くがこの方の動画を参考にしています。
最後に
ここまで長々と語ってきましたが、最後にこの記事で書いた内容を大まかにまとめます。
- マリオカートでは非公式大会が主流であり、世界大会も基本的に非公式
- ここ最近のマリオカートにおける日本代表の決定方法はやや曖昧で、これといった明確な基準はない?
- 今から始めて日本代表になるのは相当難しい
- 到達すべき目標と、自分がやるべきことを理解し、チームやラウンジ、YouTubeなどの様々なツールを用いて自分の実力を高めよう
今から日本代表になるのは難しいと書いたものの、トッププレイヤーの配信や動画、タイムアタック解説などの学習材料は以前より格段に増えています。
それらを自分なりに吸収していくことで、かなり効率的に上達できるようになっているのは間違いありません。
この記事をここまで読んでいただいた皆さんには是非これらのツールを最大限活用し、正しい方向性を持って上達して欲しいと思います。
そしてその手に日本代表の座を掴み取ってください!応援しています!
今回は以上です。
このブログではライトノベルや漫画、ゲーム、パソコンなどのいわゆる「オタク」的な趣味についてオタク大学生のブログ主が適当に感想などを垂れ流す記事を書いております。よければ他の記事もご覧ください!
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