よう実2年生編9巻感想

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こんにちは!オタク大学生紅葉です!

とうとう待ちに待ったよう実2年生編9巻が発売されました!!!

一応12月に0巻が発売されていたこともあり、前巻との間隔は2ヶ月にとどまっています。

ですがやはりよう実は常に読みたいもの!

次巻が4ヶ月も先なのが憂鬱ですね~

そして肝心の今巻ですが、感想を一言で書くと「種まきの巻」といった印象。

最近では2年生編の5巻・7巻で大きく話が動き、6巻・8巻では次以降に繋がる伏線がばらまかれていたと感じました。

なので今回は大きく話が動くのかと思いきや、思いの外落ち着いた展開で、特に人間関係にスポットが当てられていました。

前置きはこのくらいで、早速感想に行きましょう!

この記事は「ようこそ実力至上主義の教室へ0巻」のネタバレを含みますのでご注意ください。

また、各店舗ごとの特典は以下の記事でまとめているので、よければそちらもご覧ください。

目次

3年生組の騒動

今巻では久しぶり?に桐山副会長や朝比奈先輩、鬼龍院先輩などの3年生組が登場しました。

今後の3学期に向けて3年生との関係性は重要になってくるので、今巻でしっかりと書いておこうといった感じでしょうか。

南雲

今巻の独白はまさかの南雲

弱そうだの小物だのと散々に言われている南雲さんですが、どうやら自分が常に勝っていたのはライバルが居なかったからじゃないか、という可能性はちゃんと認識していた模様。

南雲さん、あんたやっぱできるじゃないか。

そして肝心の本編では綾小路と南雲がようやく対決するか!と思いましたが、結局今回は対決に至りませんでした。

ちなみに↓の記事の最後に書いているように、南雲と綾小路の対決は生徒会長選挙によって決めるという展開自体は予想が的中していたのですが、最終的にその流れには至らなかったのでハズレですかね。

あと序盤で桐山副会長との2ショットイラストはいかにもラスボス感が出ていて非常に良かった・・・

いつもこんな雰囲気出していれば強そうなのに、すぐに他の人に噛みつくから勝手に株が下がっている気がします。

鬼龍院先輩

今巻のあらすじが発表された時点で鬼龍院先輩の万引き騒動について言及されていました。

これについては複数巻を使って解決していく問題なのかと思いましたが、意外にあっさり終わってしまいましたね。

鬼龍院先輩がメインで絡む話かと思っていたら、まさかの桐山副会長の引き立て役みたいな役回りで悲しかったです。

万引き騒動自体は解決したので、次の鬼龍院先輩の登場は南雲との最終決戦になりそうですね。

この万引き騒動のハイライトは間違いなく鬼龍院先輩の踏みつけ睨みつけ見下しイラストでしょう。

M男ワイ、歓喜のあまり絶頂寸前まで至ってしまいました・・・

朝比奈先輩

朝比奈先輩も久しぶりの登場な印象ですが、こちらも泣き顔のサービスショットがありましたね。

お姉さんタイプの人が泣いているの・・・グッときますね。

いっぱいよしよしして慰めて、泣き止んだところで「恥ずかしいところ見られたから」といってお返しに襲われるとか・・・良くないですか?

まあそれは置いておくとして、朝比奈先輩の話の中で重要なのは次の2点です。

  • 南雲が3年生に課した契約の全容が判明
  • 3年Cクラスの生徒が謎の退学

南雲の契約は想像以上に厳しいものでした。

立花先輩が補足してくれましたが、「適度に特別試験も勝たしてくれる」というのがミソですねー

そしてAクラスからもプライベートポイントを徴収しているので、完全な「アメとムチ」状態です。

こういった支配力という面は堀北学を上回っていると言えるのではないでしょうか?

3年Cクラスの女子生徒の退学について、理由は「重大違反を犯した」とのこと。

この「違反による退学」何か見覚えないですか?

そう、八神によって退学に追い込まれた1年Bクラスの生徒も「破れば即退学のペナルティ行為に手を出した」ことで退学になりました。

関係性があるように思えますねぇ。

恐らくこの3年Cクラスの生徒も誰かにハメられたと見るのが妥当でしょう。

ではその犯人はだれなのか?

順当に考えるなら桐山副会長の線が濃厚でしょう。

須知先輩退学の理由

今回3年Dクラスの人を操って悪さをしていた桐山副会長は3年Cクラスの須知先輩を利用して同様の悪さをしようとしていた

そして須知先輩は運悪く退学になってしまった・・・

いやーありそう。

桐山副会長

万引き騒動の仕掛け人だった桐山副会長ですが、今回は中々硬派な面を見せてくれました。

万引き騒動自体は終わりましたが、これは恐らく桐山副会長の何らかの布石であり、今後もまた一悶着起こしてくれることでしょう。

何かを諦めたような南雲の退屈そうな顔。しかしそれ以上を話そうとはしなかった。だが一方で、桐山の表情には観念した様子も、全てを暴かれ晴れやかになった様子もない。何か別の思考。その先を見据えている、そんな風にも見て取れなくはない。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

明らかにまだまだやらかしてくれることを匂わせる表現ですねぇ。

上でも述べた通り3年Cクラスの須知先輩の退学には桐山副会長が関わっていそうなので、今後も様々な生徒を捨て駒に用いて盛り上げてくれることでしょう。

一之瀬クラス絡みの話

(↑の一之瀬イラスト好き)

一之瀬クラスについても少し動きがありました。

神崎、姫野の仲間として浜口が加わり、さらに網倉と渡辺も実質協力する形に。

これからも仲間を増やしていくでしょうが、そこで気になるのが綾小路のセリフですよね。

「このまま意識の改革だけでAクラスになれるほど2年生の戦いは甘くない。実際に一之瀬クラスとAクラスとの差は深刻になりつつあるからな。その差を埋めるためには、相応の痛みと覚悟をクラス全員が持つことが出来なければ到達できないだろうな」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

痛みと覚悟というのが何を示すのか・・・

痛みと覚悟とは

痛み:クラスの仲間を失うという痛み

覚悟:クラス全員が時には仲間を失ってでも上を目指そうとする覚悟を持って戦うこと

上のような感じでしょうか。

これまでの一之瀬クラスは痛みを受けることを避けてきました。

その結果必然的に覚悟を持つことが出来ずに、甘い雰囲気のままここまで来てしまったということでしょう。

堀北クラスがこの意識を持っていることは佐倉の退学、そして今の池や篠原の努力を見れば明らかです。

つまり今後誰かが退学になるのはもはや確定路線なわけですが、誰になるのか・・・

ぶっちゃけ今巻で網倉&渡辺に死亡フラグ立っちゃってますよね。

網倉は校外に好きな人が居て、渡辺はその網倉が好きと。

渡辺が網倉をかばって退学になるとかありそう・・・やめてくれよぉ

一之瀬の覚醒

↑の画像で一之瀬の目がイッちゃっており、とうとう綾小路に洗脳されてしまったのかと話題になりましたが、実際は皆さん御存知の通り一之瀬は私達の想像を遥かに超えてきました。

ですが一之瀬が覚醒したとして、実際どのレベルにあるのかがイマイチ分からなかったので、その辺を少し考えてみようと思います。

修学旅行の夜は本能的な行動

これは驚きでした。

修学旅行の夜に一人であの場に居たのは、一人でいれば必ず綾小路が様子を見に来てくれると自分の中で本能的に感じ取ったがゆえの行動でした。

そして本能的な行動の結果、綾小路との接触を果たした一之瀬は確信したのです。

「解けない問題があるなら、考えればいい。考えて答えを導き出せばいい。それでも答えが出ないなら行動に移してみる。それで大抵の道は開けるんだよ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

これまで一之瀬は他者を慮り、周囲との調和を取ろうとして自分を殺す場面が数多くありました。

例えば1年生時の学年末試験で龍園クラスからの執拗なプレッシャーに対して何も手を打たなかったことなどです。

ですがこれからの一之瀬は自分のため、クラスのために他者への攻撃も辞さず、我を出していくことでしょう。

それを象徴する出来事というか一連の流れが今巻全体に散りばめられていました。

「打算的」の意味

明言はされていないので確証はありませんが、おそらく一之瀬は生徒会を辞める宣言から綾小路と会っていたシーンに至るまで全て「打算的」な行動を取っていたと思われます。

「だけど龍園くんは勘違いしている。私は十分に打算的な人間だよ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

意気消沈している様子を見せれば、必ず綾小路と接触する機会が訪れる。

そのように計算しての行動なのではないでしょうか?

そうして綾小路と話す機会を増やすことで、綾小路の意識を軽井沢から自分に向けようとしているのでしょう。

綾小路と軽井沢を無理矢理に別れさせるようなことはしないものの、綾小路が軽井沢を捨てて自分を選ぶように誘導すれば良いのだと。

女子って怖・・・・

これを前提とするなら次のセリフも意味深に思えてきました。

「大切な彼女さんと意思の疎通が取れてないのはちょっと綾小路くんもダメだね。でも私が原因で亀裂を作ったなら、うん、責任を持って仲を取り持つよ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

軽井沢を利用して綾小路と喋ろうとしているとしか思えませんね・・・エグすぎ。

一之瀬の覚醒と周りからの評価

今巻を読んでみて最も気になったのがここです。

一之瀬が覚醒したとはいえ、龍園や坂柳と張り合えるようにならなければ意味がありません。

では実際覚醒した一之瀬がどの程度のレベルなのか考えてみましょう。

まずは龍園の考えから。 

一瞬だけでも、坂柳よりも厄介だと思わせたその気配に敬意を評した言葉だった。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

これを額面通りに受け取るならば一之瀬≦坂柳=龍園くらいの立ち位置になっているのでしょうか?

綾小路からも次のように評価されています。

個人の秘めた能力では、堀北、龍園、坂柳にも抵抗しうるだけの可能性を持っている。

あるいは状況次第ではそれを上回ってくるかも知れないという予想外。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻より

まさかの一之瀬≧坂柳、龍園、堀北になるかもしれないと。

単純なリーダーとしての能力ならこのように上回ることは十分あると思います。

ですが私が気になるのは先程書いた「打算的」な一之瀬についてです。

綾小路を手に入れるためなら何でもする雰囲気のある今の「個人としての一之瀬」について綾小路や坂柳が気づいているのか、という点が気になります。

龍園は直接そのことについて一之瀬と会話していたので理解していそうですが、綾小路と坂柳が気付いていないと・・・

あまり想像できませんが、綾小路や坂柳が一之瀬に足をすくわれるという展開も今後ありうるかもしれませんね。

ちょっと書いていて自分でも良くわからなくなってしまったので一旦保留にします。

次巻以降の予想

今巻の最もびっくりポイントは一之瀬及び一之瀬クラスが復活しつつあることではないでしょうか。

今までのよう実考察界隈的には「ボロボロに負けまくって半壊した一之瀬クラスに3年から綾小路が入って立て直す」的な説が主流だったように思います。

ですがこのままだと普通に一之瀬クラスが復活してAクラス争いの戦線に復帰してきそうな勢いです。

本当にこのまま復活するのか、それともやっぱりどこかで一度崩壊するのか・・・

私は次のように予想したいと思います。

  • 一之瀬クラスは順調に復帰の兆しを見せるも、学年末特別試験で綾小路が本気を出し、一之瀬クラスの生徒数人を退学に追い込む
  • 退学になるのは網倉、渡辺あたり?
  • 南雲との勝利によって得たポイントで一之瀬クラスに移動
  • 一之瀬クラスを改革し、最終的に堀北クラスと3年最後の特別試験で対決(綾小路は高円寺とタイマン)

もったいぶりましたが、結局この説があまりにありそうすぎてこれ以外の説が思い浮かばないのが現状(悲しい)

天才の方ならまた別の説を思いつくのかも知れませんが、私には無理でした。

まあでもぶっちゃければこれが一番ありそうな上に一番アツい展開なのでこれで良いんですよね。

南雲たち3年生組との対決や、石上・宝泉ら1年生組との対決についてはまだ予想できるほどの材料が無い気がしますが、少なくとも石上については今後真正面からぶつかる機会はあると思います。

それを裏付けるのが次のセリフ。

言葉通りだ。俺は俺で学校生活を楽しませてもらう。1年と2年でぶつかり合うことがない限りおまえとの関係はここまでにしよう。

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7巻より

この学校の特性上対決しないなんてことはあり得ないので、今後石上と対決する何らかの特別試験が実施されることは確実だと思います。

話の展開的には綾小路の加入で復活しつつある一之瀬クラスの腕試し的な形で対決することになるのではと考えています。

それじゃあ石上の扱い雑すぎないか?と言われれば全くその通りです。

ですが私の思う「よう実」という作品をまとめると次のようになります。

  • この作品の本質は「実力至上主義」であり、入学時は間違いなく最弱だった堀北クラスが最終的に実力を付けてトップに上り詰めるのは自然の流れ
  • それに対して主人公の綾小路(訓練で高い実力を獲得した)がラスボスになるのが話として収まりが良い
  • 逆に言えば元から優秀だった坂柳や龍園、石上が最後の敵にとして立ちはだかるのはテーマ的にない?

てことで南雲や石上、そして龍園や坂柳は前座的な扱いで退場するような気がしています。(俺の有栖ちゃん・・・)

話が逸れましたが、次の巻はようやく冬休みに入る9.5巻ということで、一体どのような内容が語られるのか。

まずは龍園と坂柳による偵察合戦はあるのではと思います。

軽井沢と別れるのはタイミング的に春休みだと思われるので、おそらく9.5巻で一度仲直りするハズ。

ですがそこに一之瀬が自然(に見えるが実は打算的)なアプローチをかけてきて、という展開になりそう。

ウオオオオオ三角関係!!!

あと南雲が裏で暗躍してますよ的な導入が語られて、3学期で綾小路のいう「放置してきた爆弾」が爆発しそう。

ガチで3学期終了まで大荒れまくりになりそうで楽しみですねぇ!!!

まとめ

「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9巻」の感想についてまとめました。

冒頭でも述べた通り今巻は大きく話が動くかと思いましたが、実際はしっかりと伏線を撒いてくる巻でした。

次巻以降、特に学年末特別試験がヤバいことになるのは確定ですが、3年生周りの話も何やらどんどん不穏になっているので、本当に爆発寸前といった雰囲気ですね。

次は6月ですか・・・あまりにも長過ぎるぅぅぅ

ということで今回は以上です。

このブログではイトノベルや漫画、ゲーム、パソコンなどのいわゆる「オタク」的な趣味についてオタク大学生のブログ主が適当に感想などを垂れ流す記事を書いております。よければ他の記事もご覧ください!

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